ボンジュール、わくわく(@wakuwaku_saaan)です。
数多くの世界遺産が点在するフランスですが、訪れる時間帯や季節に合わせて姿を変えるモン・サン・ミッシェルは、年間に300万人もの観光客が世界から訪れる人気の観光スポットとなっています。
パリからモン・サン・ミッシェルまでは直線距離で約270km、鉄道や道路経由なら370km離れたところにあり、限られた旅行の日数の中で訪れようと思えば最低でも1日とられてしまうんですね。
今回はパリだけにフォーカスを当てようか…とも思っていましたが、やっぱりどうしても行ってみたくて意を決してツアーを申し込みました。(ツアーはこちら)
結論…
行ってよかった!!
はるばる行く価値は絶対あります。
日本にも名所はたくさんありますし、それももちろん誇りですが、
ヨーロッパすっご… (語彙力なさすぎて笑う)
と言葉を失うくらい、圧倒的なその姿に感動します。
①『LE FILS DU BOULANGER』のパンでモーニング
②モン・サン・ミッシェル観光
・ベルトラのツアー参加レポ
・モン・サン・ミッシェル内の見学(歴史・見どころまとめあり)(←今回の記事はこちら!)
・モン・サン・ミッシェルの名物、『ラ・メール・プラール』のふわふわオムレツを堪能
③『L’Atelier de Joël Robuchon Étoile』でディナー
④『Hôtel Elysées Union』に宿泊
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モン・サン・ミッシェルの歴史
モン・サン・ミッシェルの歴史が始まったのは、西暦708年にまで遡ります。
モン・サン・ミッシェルからほど近い町アブランシュの司教であったオベール司教の夢の中に大天使ミカエルが現れ、「あの岩山の上に聖堂を建てよ。」とお告げを受け、聖堂を建てました。
これだけ聞くと、
え、夢に出てきた位で建てたの?
と思うと思いますが(笑)、ミカエルは夢に3回も出てきて、3回目に至ってはオベール司教の額に指を触れて強く命じたのだそう。
そして司教は、脳天に強い稲妻が走る夢を見た上オベールは、朝自分の頭に手を置くと、額に穴が開いているのに気づき「こりゃ本物だ」と思って建設に至ったそうなんですね。
いやいや、怖すぎやん。(笑)
ちなみに、修道院内ではその時の様子が描かれたレリーフも見ることができます。
その後、10世紀頃にベネディクト派の修道院としての建設がスタート。
14世紀に英仏百年戦争が始まると、城塞として利用されるようになりました。
時は進み、16世紀になると宗教戦争が勃発。
モン・サン・ミッシェルはカトリックの過激派グループの拠点となり、プロテスタント側から度重なる攻撃を受けたのだそう。
そして18世紀のフランス革命後、モン・サン・ミッシェルは革命反制派の司祭や貴族など多くの政治犯を収容する監獄として使用されるようになります。
1863年にナポレオン3世によって監獄は閉鎖されましたが、その間監獄に送りこまれた人数は、1万2千人にも及んだとのこと。
監獄としての役目を終えたモン・サン・ミッシェルはしばらく荒れ果てていましたが、ロマン派の小説家であったヴィクトル・ユーゴーらの後押しを受け、ナポレオン3世は1865年に再び修道院として使用することに決めました。
1874年から1879年の間で鉄道や道路ができ、陸地から直接島に渡ることができるようになり、ぐっとアクセスが良くなります。
そして1979年にはユネスコの世界遺産に登録され、現在では年間に300万人もの観光客が世界から訪れる観光スポットとなりました。
見どころ
入場口を通過した後は下記の通りに順路を進んで行くことになります。
・西のテラス
・修道院付属教会
・回廊
・食堂
・オベール司教の夢の中に出てきた大天使ミカエル
・迎賓の間
・サント・マドレーヌ礼拝堂
・巨柱の間
・サン・マルタン礼拝堂
・大車輪(旧納骨堂)
・サン・テティエンヌ礼拝堂
・修道士の遊歩道
・騎士の間
・螺旋階段&聖ミカエル像
・施物分配室(お土産ショップ)
モン・サン・ミッシェル内の見学にかかる所要時間は、一つ一つじっくり見ず漠然とぐるっと回った私達で1時間程でした。
大階段
絶景を楽しむことができる西のテラスへ向かう90段の大階段。
頭上に見える橋には石落としがついていて、戦いに備えていたことが伺えます。
西のテラス
西のテラスからの絶景は圧巻の一言。360度のパノラマを楽しむことができます。
いっや〜〜〜、やっぱり異国って良いね。わくわくするぜ〜〜〜!と浮かれていました。これは日本にはない景色。
きゃっきゃ楽しんでいたら鳥さんがやってきました。
そんでまたこの鳥さん、何羽も遭遇するのですが全然逃げないの。シャッターチャンス祭り。(笑)
修道院付属教会
11世紀初頭に建設されたものの、ロマネスク様式の内陣が崩壊してしまったため1523年にフランボワイヤンゴシック様式で再建されました。
自然光が入り込む様子がまた美しいんですよ。
建造物に詳しくない私でも、「うわ、すっご…」と直感的に肌でオーラというかその重厚感を感じることができます。
回廊
修道士たちの憩いの場でもあり、瞑想の場でもある回廊はラ・メルヴェイユの最上階にあります。
中庭を囲う回廊には137本の白亜の柱が使われていて、内側と外側で柱の位置を少しずつずらして建てられているので、視覚的に不思議な感じが出ていますね。
柱の上部(写真左上側)には彫刻が施されているのですが、全ての柱の彫刻が異なるデザインになっています。
修道士の方たちはここでどのようなことを瞑想していたのでしょうか。
食堂
続いては、モン・サン=ミッシェルの修道士たちが食事をされていた食堂です。
アーチ状の天井が特徴的ですね。
左右にはこのような59個の小窓が並んでいて、両側の小窓の数はなんと59個もあるのだそう。
こんな感じで食べていましたよ、の図だと思います。
オベール司教の夢の中に出てきた大天使ミカエル
進んでいくと、モン・サン・ミッシェルの始まりとも言えるオベール司教の夢の中に出てきた大天使ミカエルの壁画があります。
迎賓の間
迎賓の間は貴族、王室の方など身分の高い人たちを接待する場所で、ルイ9世やフィリップ4世もここで過ごしたのだとか。
先程の食堂のちょうど真下に位置します。
部屋には大きな2つの暖炉があり、訪問者をもてなすための鹿や猪を焼くのに使われたそうです。
サント・マドレーヌ礼拝堂
白飛びしてしまっているので、一切わかりませんがこちらの窓には帆立貝が描かれています。
帆立貝はキリスト十二使徒の1人であるヤコブを表し、カリックの人々はホタテ貝を身につけ聖地を目指すことから巡礼のシンボルとも言われています。(ヤコブ説以外にも、聖地で食べたホタテ貝を巡礼者たちが記念に持ち帰ったのが始まりという説もあり)
私としては、「サント・マドレーヌ礼拝堂」という名前と帆立貝の形から、洋菓子のマドレーヌを連想しますが…(笑)
巨柱の間
上階にある聖堂を支える土台として、15世紀半ばに設けられたそう。
(結構暗いので画質悪いです。)
黒いマリア様
黒いマリア様は、悩みや苦しみをすべて請け負ってくれるそう。
サン・マルタン礼拝堂
聖マルタン礼拝堂は、11世紀当時のまま残存する貴重な礼拝堂です。
ロマネスク様式のシンプルな造りで、修道院の中でも一際薄暗い部屋には、小窓からわずかに光が差す程度。
高さ9mのアーチは見ものですよ^^
礼拝堂を抜けるとゲームの世界ダンジョンっぽい景色が。
ひとつひとつ、全部に見応えがあって時間が足りませんね。
大車輪(旧納骨堂)
19世紀に設置された大車輪は、修道院が監獄として使用されていた頃、食料などを搬入する為に利用されました。
車輪の中に囚人6人が入り、2トン分の物を運んでいたと言われています。
納骨堂だったときは死体をここから捨てていたとか…。
サン・テティエンヌ礼拝堂
サン・テティエンヌ礼拝堂は納骨堂に隣接した死者のための礼拝堂。
ここでお葬式をしてから納骨堂へ運ばれたのでしょう。
本来はもっと装飾があったようですが、牢獄時代にほとんど失われてしまったため今は一部の壁画(写真左上)が残っているのみです。
修道士の遊歩道
修道士の遊歩道は、修道士たちが散歩や気分転換をする為に使われたと言われています。
11世紀のロマネスク様式と、13世紀のゴシック様式が混在する造りとなっているのが特徴的。
騎士の間
騎士の間は、修道士たちの執務室として使われていました。
作業を行いやすいよう、壁の上部には大きな窓が並び、そこからたくさんの光が取り込めるようになっています。
写経や細密画を製作していたので、インクや絵の具が固まらないように、そして手がかじかまないよう暖炉も設置されていたようです。
螺旋階段&聖ミカエル像
螺旋階段を降りたら、大天使ミカエルの像がお見送りしてくれます。
施物分配室(お土産ショップ)
もともと施物分配室だった場所は、現在お土産ショップとなっています。
洋書からお菓子など、外のお土産とはまた違ったものも多く販売されているので「これだ」というものがあったら買っておくのがおすすめです。
どのツアーで予約する?
パリからモン・サン・ミッシェルまではいくつか行き方がありますが、鉄道などに慣れていない、あるいは私達のようにフランス自体が初訪問という場合はツアーで行くのがおすすめです。
日本語ガイドで安心!「ベルトラ」
よほど英語などの日本語以外の言語に精通していない限り、日本語ガイド以外のガイドは歴史などを理解する上ではほぼ意味がないので、基本的にはベルトラがおすすめ。
今回は「モンサンミッシェル日帰りツアー <日本語オーディオガイドまたは英語ガイド>」に参加しました。
ベルトラの場合、下記2つのツアー会社に比べるとツアーの種類は少ないですが、何といっても日本語の話せるガイドさんがつくのでやっぱり一番おすすめ。
現地に行くとわかりますが、日本語で話せる安心感は凄まじいです。(笑)
※今回のツアーは日本語ガイドが予約できず、英語ガイドでした。とはいえ、フランスでは誰でも英語OKというわけではないので、英語で話せるのもありがたかったです。
直前予約も可能!「GetYourGuide」
日本語ガイドはほとんどないですが、直前でも予約できるプランも多く便利なのは間違いないです。
旅行中は何度も利用しましたが、使いやすかったですね。
アプリをダウンロードしておいて損はないと思いますよ^^
トリップアドバイザーと連動!「Viator」
「Viator」はオーストラリア発のOTA(Online Travel Agency)で、トリップアドバイザーと連動しています。
英語やフランス語、ドイツ語をはじめとする11言語に対応しており、2016年に日本語の対応もスタート。
帰国後にこちらのサービスも知ったので、使用感はわかりませんが口コミ数も多いので参考になると思いますし、ツアーの数も多い印象でした。
アクセス
50170 Le Mont St-Michel →【地図】
駐車場
有※有料
TEL
0287-76-1711
営業時間(2022年8月現在)
・1月2日~4月30日: 9:30-18:00
・5月2日~8月31日: 9:00-19:00
・9月1日~12月31日: 9:30-18:00
※最終入場 閉館時間 1時間前
休館日
1月1日、5月1日、12月25日
料金
大人:11€
割引:9€
※18-25歳の非EU居住者
無料:18歳以下、他
オーディオガイド:3€
公式HP
http://www.abbaye-mont-saint-michel.fr
あとがき
フランスを訪れるのであれば、ぜひ観光したいモン・サン・ミッシェル。
一言に、行くことができてよかったです。
大して知識を持っていない私達でも、その圧倒的なオーラに言葉を失いました。
こうやって記事にしながら思い出を振り返りつつ、歴史の勉強をしているとその歴史の長さと深さは心にくるものがあります。
モン・サン・ミッシェル内の見学自体は1時間程で終わったものの、やっぱり見どころが多すぎてもっと時間がほしかったなぁと名残惜しさもあり。
日程が許すのであれば、このあたりに宿泊して時間帯によって姿を変えるモン・サン・ミッシェルを楽しむのも良いでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
あなたの旅に、最高のわくわくを。